「ゲギ!ギャオ!」異様な声をあげながら
大猿か?ゴリラか?
えたいの知れぬ怪物は
敏子にむかってじりじりとせまりだした。
君一人實驗台にのせられるのも、
さびしいだろうから
君と一緒に脳ずいを取られるお友だちの
顔も見せてあげようひゝゝゝゝ・・・。
赤本奇談シリーズに久呂田正三が3度目の登場。
今回はシリーズ第1弾「6本指」に連なる続編、少年探偵近藤欣二シリーズ 「類人猿」とその完結編である「幽霊男」を同時収録。
当時A6判(文庫判)という小振りな判型で発行されていた作品を、B6判に大きく・読みやすく再現。
元が小さい判という事もあって、本文量は既刊の赤本奇談シリーズに比べ2編併せて100頁程度と小編となっていますが、その内容や図版の奇怪さ、熱量は従来のタイトルに決して引けを取りません。
怪「6本指」事件で一躍そのするどい探偵眼と豪胆さを世間に認められた少年探偵・近藤欣二の次なる活躍!
ゴリラを操る怪老人との手に汗握る攻防。
欣二の眼鏡がキラリと光る!
お見逃し無く。
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ご了承下さい。
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