今週から始まるこのコーナー「ガン中 平嶋の一年戦争」はコミック、ムックをはじめとする書籍からコミケなどで売られている同人誌、
プラモなどのおもちゃ類カード、下敷き、ポスターなどの平面ものなどガンダムに関する物、すべてを対象に毎週ピックアップして紹介していくコーナーです。
まずは記念すべき1回目にご紹介するのはガンダム記録全集第5巻です。
ちょうどこのトピックスがあがるころには発売されているころですが2007年12月21日に機動戦士ガンダム 劇場版メモリアルボックスが発売されました。
ガンダムは28年前の作品ですが現在でも新作が作られ、プラモ、おもちゃ、ゲームなど幅広い物で世の中に浸透していて、この作品の名前を知らない人の方が少ないくらいの知名度だと思います。
そんな反面、この作品は1回目の放送のときは人気がなく、打ち切られた作品です。
このあたりはちょっとかじった人なら知っていると思いますが実はこの「ガンダム記録全集5巻」には打ち切られなかったらというストーリーが全14ページ使い載っています。
その名を「トミノメモ」。(実際のガンダムは全43話です。トミノメモにはその37〜43話を15話分使って、全52話の構想です。)
ちょっと内容を説明するとキシリアはTVと同じようシャアに殺されますがギレン、ララァより先に死んでいます。
和平交渉でデギンがホワイトベースにきて、セイラと話し「アルテイシア殿である事は判る。話し方が、母上のトア殿にそっくりだ。」と。
ギレンはアムロに殺されるなど本編とは違う展開です。
自分の意見とすると、これを読む限り打ち切りになって実はよかったのではないかと思われます。
結果的に話を縮小し、新規で出てくるキャラを使わず既存のキャラだけを動かしたことによりシャアが一年戦争の元凶・ザビ家を倒すというシャアのかっこよさが引き出されたストーリになり、ガンダムの魅力のひとつができたわけです。
これが逆にアムロが大活躍してギレンを倒し、終戦を迎えると現在のここまでの広がりはなかった気がします。
現在安彦氏が書いているTHE ORIGINですが、この作品の魅力も自分はシャアと思っています。
キャスバルがシャアと入れ替わる話なんて、シャアの狡猾さが出ていてとても好きです。
とこの「トミノメモ」ですが、確認できているのはこのガンダム記録全集5巻とガンダムLDBOX2のブックレットでしか読めません。
ブックレットの方は実際の放送と同じですが、トミノメモ版31〜37ものっています。
たらればな物ですが富野さんが書いたものではあるので一読の価値はあると思います。
ご興味ある方は是非まんだらけ中野店までお越しください。
場所は本店II外周ショーケースに出します。
(担当 平嶋)
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