今日は人形作家天野可淡の30回目の命日です。
可淡は多くの作品を遺し37歳の若さで亡くなりました。
初個展が81年なので世に広く発表していた期間は10年足らずです。
しかしその短い間に生み出された「命を削って与えた」としか言いようがない作品群は多くの人の心を動かしてきました。
それまでどこにどう出してよいか分からずに心の内に渦巻くものを秘めていた人々が可淡をきっかけに人形という形で表出できるようになりました。
もし可淡がいなかったら創作人形の世界は全く違ったものになっていたはずです。
あれから月日が流れ素材や技術も飛躍的に向上し情報も溢れています。
それでも可淡に迫る作家は未だ現れていません。
晩年は人形だけにとどまらず大型のオブジェの制作を始め人形作家の枠を超えて羽ばたこうとしていました。
今でも作り続けていたらどんな作品たちが生まれていたんだろうと思わずにはいられません。
こちらは晩年の作品です。
生前に出版された作品集は2冊だけでその2冊目の「KATAN DOLL fantasm 」に掲載されている作品です。 可淡本人に似た面立ちで等身大です。
集大成ともいえる作品で作家の代表作です。
入札受付中で7日が締め切りです。
これだけの作品が出てくることはもうないと思います。
二度とないこの機会をどうか逃さないでください。 https://ekizo.mandarake.co.jp/auction/item/itemInfoJa.html?index=645861
中野店 麻生
最新の記事
