「この報告書は、まんだらけのオタク社員たちに富士登山を挑ませた熱血取締役の記録である
普段ろくに運動もせず好きなことだけやっているオタク社員たちが登山部活動の中から健全な精神を培い、
わずか数ヶ月で富士登山をなし遂げた奇跡を通じてその原動力となった、信頼と愛を余すところなく記録化したものになる予定である」

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リベンジ木曽駒2018年3月23日

前年の2月に登山部で来た時は、前日の朝に宝剣岳側から大規模な雪崩があり、千畳敷を横切ったスノーデブリは大きなモノだと1m四方もあり正直ビビりながら、ほぼアイスバーンの八丁坂を半分程度で撤退していた。
今年も2月に来ようよと予定していたが、タイミングが合わず3月の半ばの山行になった。
3月半ばというだけで「雪崩やだな」が頭を掠めつつも、前の週末のヤマレコさんの記事たちは、ほとんど埋まらない、アイスバーンでもなく、ベストコンディションの写真がたくさん上がっていて登山部メンバーは、週間天気予報のオールA判定もあり、今年は行けるねという楽観的雰囲気が漂っていた。

東京の天気は21日水曜日に崩れ始め、山間部では朝から季節外れの雪が降り、中央線が遅延し、奥多摩では中国人が雪で山を降りられず、13人が遭難、救助隊が出ていて、物騒な展開になってきた。

そんな22日、ホテル千畳敷に明日のコンディション確認の電話をすると「火曜日の夜から80センチくらい積もった。気温が上がったら(雪崩が)あるかもしれない、気温しだいかな?80センチ降って、今日は誰も登ってないから、埋まるよ」と飄々と説明してくれた。さすが千畳敷!!あぶないとか安心だとか、絶対行くな!とか教条的なことは一切言わず、それぞれの判断だよ的な事も言わず、ただゆらゆらと現状を答えてくれるゆらゆらと。

竹下と話し、千畳敷カールの下の方で遊んでも良しとして決行、ぼくたちは冬山に行きたいのだ、冬の高所に帰りたいのだ。新宿バスタに6時45分。昼には千畳敷カールだ。

参加メンバーは、竹下、鍋島、藤川めぐゆみ姉妹、秋山と辻中が東京から安永が名古屋からの7人が参加。

気温は-5度、気温は上がってはいない。ホテルのスタッフたちが雪かきをしているので、コンディション確認で話しを聞く。朝から僕たちの前に5,6人入っている。千畳敷カールから浄土乗越までラッセルの1本道があるものの、膝までは潜りそうな感じ、雪崩の感じは1箇所だけ宝剣岳の右側から表層だけ流れた跡があり、他はまだ治まっている。どうせなら全部落ちていてくれればと思いつつ。

いつもアイゼンを取り付ける場所が広くなって、風が吹き込まないように改善されていて使いやすくなっていたが、去年までの円形天井の狭っ苦しい、飛行機の後部のようなデザインの方が好きだったなあ、極地に向かうパラシュート部隊にでもなったような雰囲気は格別だったなあと思ったりしていた。

今年の風景
去年の風景

12時20分スタート。千畳敷カールは青空と銀世界。乗越浄土までひたすらラッセル泥棒。と言っても前に入っているのが5,6人でサラッとした雪なので30センチくらい潜る感じで体力のゲージはすぐ底を付く。
今回は15時55分の千畳敷ロープウェイ最終で降りなければならない。
通常のコースタイムでは16時10分に戻って来ることになっているが、アイゼンなど装備を取る時間10分を加算して、最低でも25分巻かなければならないタイムレースでもあった。

最後尾からゲキを飛ばしながら進む、最後尾に陣取りながら雪のトレイルの場合、最後尾は楽になるシメシメと思っていたものの、八丁坂に入り角度が付いてくるとウチの個性的なメンバーたちはちょっと脇を登ったり、踏み固める意思ゼロで登っているため、却って荒らしている感じでアドバンテージは全く出ませんでした。サラ雪なのもあるが。

「リズムだ。リズムだ」と叫びながら登っていると隊自体が右側の大きな岩の下の方に向かって近づいていく、岩の辺りから氷のチリ雪崩が何度も来るのに。ラッセルをトレースしないで真ん中よりにコースを変えろと指示を出し、再び登りだす、名古屋店長・安永だけ遥か左の、去年雪崩で流されたラインを登っているが無視をする。

八丁坂最後の急登をピッケルでほぼ四つん這いになりながらクリアして乗越浄土に13時30分着。13時40分着予定なので10分巻けた。急いで写真を撮って、すぐ中岳に向かうが、稜線は雪が締まっていて歩きやすく、その分、中岳斜面に入ると急に雪が深くなりそのギャップに皆の足が止まる、重くなる。雪のサラサラ度も上がり隊が長く伸び始める。
わずかな距離なのに、先頭グループが山頂に付いたのが13時59分、最後尾が付いたのが14時8分、中岳山頂の予定タイムが14時10分なので、貯金をほぼ吐き出したカタチになる。

木曽駒ケ岳が目の前に迫っているが、ぼくらの実力と時間を鑑みてここまでにしようとなる。
駒ケ岳頂上山荘の脇を豆粒のような二人が頂上に向かっている。いつか誰も入っていない山に自分たちのラインを引いて登頂したいねと皆で言い合う。冬山に登山道はない。自由だ。木曽駒ケ岳の先に御嶽山がどっしりと見えている、本当にどっしりしていて感動する。
そこで3年半前大噴火が起こってたくさんの人が亡くなった。
ぼくもその年に名古屋店の柄澤と登りたいって言ってたなあとか、いろんなことが頭の中を流れていく。ほんと静かな山頂だった。

ボーッとしばらくして、撤退は撤退だが、雪山の撤退って言い訳が利くと言おうか、あんまり悔しくない、いつも。満足感の位置が他の3シーズンと違う感じがする。遊びが多いと言うか?アトラクション性が高いからか?自由だからか?感動も強い。ぼくらがオタクというマイノリティーだからかもしれない、あまり人が入らない(夏山に比べて)所にくるだけで、DNAみたなものがアゲアゲになるのかもしれない。
皆で写真を撮って、雪庇が張り出している伊那前岳の方に時間の許すところまで行こうと決まり下山を開始する。

ここからはバラバラに自分のペースで進んでいく、思い思いのコースで向かう。
伊那前岳は稜線が青空に向かって近づいていく感じ、足跡は2人分あるだけほぼ新雪、目の前に見える峰を突破して次の峰が山頂だと思い進むとまた次の峰が見えるがそれが2度ほど続き、こちらも山頂まで50メートル程の所で時間を考え撤退する。皆想像以上に足にきている。
乗越浄土まで戻り、竹下、秋山、安永が八丁坂をジャンプしながら降りていく、藤川めぐがシリセードでかなりのスピードで降りていく。

珍しく鍋島が疲労困憊で遅れている。抜き足が辛そうだ。どこで疲れがどう出るか分かりづらいのも雪山のパターンでもある。最後のなべしが15時35分に帰還。今年も最終的には木曽駒ケ岳には登れず。
また来年来ようと皆で誓い駒ヶ岳ロープウェイに乗り込んだ。

中野店 辻中

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