「この報告書は、まんだらけのオタク社員たちに富士登山を挑ませた熱血取締役の記録である
普段ろくに運動もせず好きなことだけやっているオタク社員たちが登山部活動の中から健全な精神を培い、
わずか数ヶ月で富士登山をなし遂げた奇跡を通じてその原動力となった、信頼と愛を余すところなく記録化したものになる予定である」

2018年7月26、27日 登山部 番外編 【水晶岳 裏銀座縦走】後編

1.jpeg

4:00 起床
日の出を水晶岳山頂で見るために、
ちょっと早めのスタートをきるためです。

水晶岳は文字通り山頂付近で水晶がとれたことからその名前がついたそうで、
まるでファンタジーゲームのようだなと、
そのキラキラした山頂を見てみたいというのもこの裏銀座縦走の魅力の一つでした。

2.jpeg

時折足元に水晶ないかなと目を凝らしつつ進む。
ただ日の出の4:49までそれほど余裕ないので、
足元ばかりも見てられない。
あ〜間に合わなかった〜
先頭を行く辻中さんの声が聞こえ、
見ると日の出。

3.jpg

山頂目前。
もう少しのところだったのに。
ギリアウトでした。

4.jpeg

水晶岳山頂で集合写真をパシャリととって、
時間もないことから水晶小屋へ戻ります。
戻り際に水晶あったかと辻中さんに聞かれ、
そういえばなかったなと。
山頂全くキラキラしておらず別名の黒岳の方がしっくりくるくらいでした。
水晶見つけられなかったのは残念でした。
ほんとは見つけられるもんなんでしょうか。

5.jpeg

一旦水晶小屋に戻り、
黒部源流を目指します。

6.jpg
7.jpg

水場があるので水を補給。
裏銀座はその縦走路に水場が豊富で、その都度水を飲みました。
キンキンに冷えていておいしかったです。
ここであった単独で登山をしていた人がたまたま僕たちと同じルート。
双六岳の上は稜線きれいですよ~というのが話にでて、
本来は稜線を行かない巻道ルートで考えていたのを、
この方のはなしからと、
これもめぐさんのその稜線行きたい!というPUSHから行くことに。
余裕がないなか敢えて攻めのルートをチョイスするという展開に・・・

8.jpg

辻中さん曰く、ほぼ水な苔の感触を楽しむめぐさん

9.jpg
10.jpg

三俣山荘近くの水場付近にて朝食。
水晶小屋の弁当。おにぎり弁当です。銀紙の中はチキンナゲット。
無性にカレーが食べたくて、それを連呼していたら辻中さんがカレーパンをくれた。
カレースパイス注入完了。

11.jpg

さきほどの人がすすめてくれた稜線ルートをチョイス。
まずは三俣蓮華岳。
意外とこの登りが近いんだけどきつい。
昨日の疲労がふくろはぎに蓄積しています。
上で集合写真をパシャリ。

12.jpg
13.jpg
14.jpg

気持ちいい。
ここからの景色はほんとに素晴らしい。
ただ、さきほどの人は双六岳の上の稜線はすごいと言っていた。
オススメしてきたのはここじゃないのか。
どうなっているのか。
双六岳に向かう足もはずむ
・・・と言いたいところだけどもゆるやかな登りでもやはりきつい。
牛歩で進む。

15.jpg

双六岳山頂。
穂高連峰、黒部五郎岳、薬師岳など
そうそうたるアルプスの山々が見渡せる。すごいです。
ここで槍ヶ岳の方は今までの山では見たことない風景が広がっていた。

16.jpg

登山道の線が一本ピューーッと槍ヶ岳に向かって伸びている。
山頂でハイマツがなく平でこういった風景はほんとに見たことない。
異世界感がありました。
巻道ルートじゃなくて、稜線ルートに来て良かった。
オススメしてくれてありがとう。
最高でした。

17.jpg

異世界稜線を進み、
下ってった先は双六小屋でした。
腹ペコだったんですが、鏡平山荘名物のかき氷が食べたいので、
両方の小屋で食べる時間がないのでここで食べるのは断念。
次の鏡平山荘を目指します。

18.jpg

もう登りはほとんどないと思ってたんだけど、
けっこう登っていく。
そしたらまだ楽しみが残っていました。

19.jpeg
20.jpg

雪田花見平
山頂の平地のところにポッコリと雪が残っている不思議なところでした。

21.jpg

鏡平山荘に到着。
腹ペコだ~。
あまり食欲ないと言っていた辻中さん、小山さんも腹が減ってきた模様。

22.jpg 23.jpg

辻中さん、小山さんはラーメン。
自分はもちろんカレー。

24.jpg 25.jpg
26.jpg

これが鏡平山荘名物かき氷。
みんな食べました。
これがほんとにうまい。
ここから最後の下りに向かう元気をもらいました。
一休みしてここからは急な下りです。

ゴツゴツした岩の下りが続く。
疲れた足にはちょっとやっかい。
足の置き場を間違わぬよう。
水分補給しつつ、頭をフル回転させる。

27.jpg
28.jpg
29.jpeg

ゴツゴツした岩の下りが永遠に続くかと思われた頃に、
河原の道にでる。
そこからは砂利道、車道。
ただこれがまた長い。
北岳の時もそうだったけど、スケールでかい山の宿命。
それまでの楽しい距離が長いなら下りが長いのも必須。
ただ疲労はあるものの、初日のような悲壮感はなく、
意外とみんな足取りしっかりしていました。

30.jpg

登山口近くにある中崎山荘 奥飛騨の湯へ。
この2日間天気が凄まじいまでに良く、
こんがり焼けすぎた肌が痛すぎて温泉につけれない。
腕は上げっぱなしでした。
小山さんはタイツを貫通して足も真っ赤になっています。
痛そう。
温泉後は松本駅へタクシーで向かいました。

31.jpg

道路が渋滞してて、
そばを食べる時間がなくなったと思いきや、
まさかの最終20時発のあずさが遅延。
そのために奇跡的にそばが食べれました。
あずさが動いたのは予定時刻の1時間後21時すぎでした。
ま〜なんとか無事帰れて良かったです。

当初は、
戻ってこれないのも想定して、
その時はその時でもう一泊して楽しもうと話していました。
翌朝のあずさに乗れば仕事には間に合うので何とかなると。
終わってみれば2日で37kmのロングコースをみんなけがなく無事達成。
自信がつきました。
それにこの裏銀座縦走ルートは、
見応えあって、要所要所の楽しめるところが豊富で、バリエーションもあって、
表銀座縦走ルートより風景は好きでした。
このスケール感を味わえるルートは他ではなかなか無いと思います。
今度はちょっとルートを変えて、もう少しゆっくりしたスケジュールで楽しみたいです。

コンプレックス 竹下

最新の記事
2023年7月21日 第六十二回活動報告 【仙丈ケ岳】

電脳の世界から帰還し、3年振りとなる登山部に参加。今回登る山は5年前の8月に1度...

中野店 藤川恵

2023年4月21日 第六十一回 【霧ヶ峰】

深田久弥が山には、登る山と遊ぶ山とがあると記したその後者の山の代表。遊ぶ山の楽...

コンプレックス 竹下

2022年11月25日 第六十回 【妙高山(みょうこうさん)】

どこか山行きてーな。でもどこ登ろう。この時期になると山は雪化粧をしはじめる頃な...

コンプレックス 竹下

2022年8月25日・26日 第五十八回 八ヶ岳(白駒池~東天狗岳~本沢温泉~硫黄岳~赤岳)

--> 初日の25日 新宿から茅野を経て、タクシーで白駒池入口に朝10時ぐらいに...

ウェブ 齋藤

2022年7月22日 第五十七回 【雨飾山(あまかざりやま)】

山に登りたい。平標山あたりいきませんか?とはなしていましたが、安定の雨予報。日...

コンプレックス 竹下

2022年4月22日 第五十六回 【唐松岳】

登山指数C我が登山部ではいつも登る金曜日は天気に恵まれない。4月15日は終日雨...

コンプレックス 竹下

2021年9月10日 第五十三回 【西穂高岳】

ギザギザで見るからに凶悪な山容。この日本にラスボスがいるならこれ以上に相応しい...

コンプレックス 竹下

2021年8月26日・27日(2日目) 第五十二回 【立山】

夜中にどうやら眠れなかった小山店長は、ゴソゴソと夜中も利用できる温泉へ山小屋で夜...

中野店 西田

2021年8月26日・27日(1日目) 第五十二回 【立山】

私個人としては約2年振りの登山部です。登山部の活動は基本的には弾丸日帰りで、年に...

中野店 西田

2021年6月19日 第五十回活動報告 【焼岳(やけだけ)】

長らく活動休止していた登山部。辻中さんのリスタートするぞの一言から、約2年の活...

コンプレックス 竹下