岩井の本棚 「2007ベスト」第5回

札幌店スタッフ編

2007年の話題のコミックスで、みなの反応が面白かったのがよしながふみ「きのう何食べた?」。

これを評価する人、もしくは今年よしながふみの他作を選出した人はたいてい
「よしながふみにとってはこの作品は本気じゃない」
「BLの過去の作品を読まずしてよしながふみを知ったような気になるな」
というようなスタンスでしたね。

しかし
「『愛がなくても喰ってゆけます』のような、よしながふみの食べ物話が大好き」
だったり、
「BLについて強い興味があるわけではない」
という男性の読み手にとっては、本格的なBLではないから安心して読めた部分もあると思います。
今年出た本は全てハズレなし、「大奥」も「フラワー・オブ・ライフ」も抜群に面白かったよしなが先生ですが、 そのうちどれを選ぶかは個人の趣味と方向性の問題であり、でも趣味の部分に優劣をつけることにはあまり意味がないような気もするのです。
だから本当は「この作品が自分に合っていた」だけでいいのかもしれませんね。
だからこそ個人の中での順位は掲載しましたが、順位の総計は出しませんでした。

さて第5夜は北は札幌店のベストです。

余談ですが、以前札幌店におじゃましたときに「まんだらけのスタッフで雪祭りに参加して雪像を作るのもアリですよね!」とスタッフの大井さんに言われたことがありました。 「いいんじゃないかな!」と応えましたが、内心では「えっ、マジで!?」とビビってました、わーすいません。

※この記事は2008年1月20日に掲載したものです。

(担当 岩井)

ベスト10


1位「schooldays」酒月ほまれ 角川コンプティーク

今年はなんといっても「ヤンデレ」でした。
優柔不断な主人公誠は、先に好きになった女の子とお付き合いをするが、その橋渡しをした女の子にもいいよられずるずると三角関係へ… そしてその関係の均衡はくずれ、あの「修羅場」へと発展してしまう。
噂は聞いていたので、いざコミックで読んでみるとはじめはちょっともどかしい恋愛シュミレーション風。 本当に普通ですが、1巻から2巻へ移るあたりから雲行きが悪くなっていきどろどろへ…
最初男性恐怖症気味で内気だったヒロイン言葉(様)がどんどんと壊れていく様があり得ないほどおっそろしい。これぞ病んでしまうほど愛してる…だから「ヤンデレ」なのだなぁと妙に納得してしまいました。

2位「未来日記」えすのサカエ 角川エース

これもやっぱり「病んデレ」の一種でしょう。 内気すぎて妄想が友達だった主人公の雪輝。 友達もおらずすることがないので ケータイに日記をつけていた。その日記が最悪なサバイバルゲームの要となって いく。 ゲームで命を狙われたとき守ってくれたのがクラスメートで勉強ができて美人で 学校のあこがれの女の子由乃。もうすでにフラグはここで立つはずが、出会った 時にはすでにストーカー…彼を第一の刺客から救ったのも由乃が書いた雪輝 (由乃いわくユッキー)のストーキング日記(後の未来日記)。 schooldaysにしても主人公の少年がヘタレていて、女の子にしっちゃかめっちゃ か成すがまま… 感想としては思わず「しっかりしてくれよ!!」と喝を入 れたくなっちゃうんですよ。見ていて非常に彼にハラハラします。

2位「攻殻機動隊」士郎正宗 KCDX

この作品は先にアニメから入って好きになった作品です。 舞台は「近未来」あらゆる情報が電子化されしかし国家・民族など人とのつなが りがまだなくなっていない世界。 ガンアクションが最高にカッコいいのですが、それの注意書きが欄外に必ずあっ て結構細かい。 私が強くひかれたのは少佐(草薙素子)の魂(ゴースト)が訴えかけるカッコよ すぎるセリフとその己の存在を信じ突き進んでいく強さです。 「そうしろとささやくのよ私のゴーストが」

3位「ドスペラード」大和田秀樹 チャンピオンRED

あくまでも「萌え・もえ・モエ」にこだわった作品でした。
『「萌え」とは、外から与えられるものではない内から湧き出るものだ…』
その台詞には思わずなるほど…と思ってしまいました。

はじめはちょっとファンタジーちっくな任侠もの(?)か?とも思いましたが、よっく読んでいくとそれをおもっくそぶち壊してくれます。
最後の終わり方などはまったく想像がつかず、いろんな意味でぶち壊しで強制終了!!こんな終わり方もあるのかと思いました。
しかしメイド服で出てくるのがものおじさん達だけというのではどうやって萌えたらいいのかわからない…というのが感想です。しっくりこないです。でも毎日読んでます。

4位「少女革命ウテナ」さいとうちほ ちゃおコミックス

中学生の時にアニメから入って好きになった作品です
原作は読んでいなかったのですが、読んでみたらアニメのストレンジさがなくて少女コミックらしいロマンティックなストーリー運びでこれはこれで楽しめました。
内容はもちろんのこと 衣装も宝塚みたいな華麗なもので(ウテナは最初バラ色の学ランでした)さいとうちほさんのエレガントな絵がとても綺麗でそれがまたよかったです。

5位「highscore」津山ちなみ りぼんマスコットコミックス

なっかなか新刊が出ないのが残念な作品です。作者もあとがきでかいてあるくらい1巻と2巻の絵が全然違う!!
みどころはメガネはずすと顔が変わるというか別人になる元ホスト・現教師多摩それからちゃぶ台の姿をした守護霊ゴンちゃんでしょう。
それだけだと本当にヘンなマンガで終わってしまいますが、ストーリーがどことなくリアル。 彼氏の浮気が治んないとか、片思いだけど伝えられないとか私も高校生だった時にクラスメートが話していたのを思い出すな〜などと思いつつ読んでます。

6位「愛を歌うより俺に溺れろ!」新條まゆ フラワーコミックス

はじめ表紙を見た時に少女コミックでBL…なわけないよな…などと思いつつ中を読んでみると見た目は男の子本当は女の子な水樹と見た目は女の子実は男の子なアキラこれがギャップ萌えというものでしょうか。
少女マンガ(というか新條まゆさん)よ、ここまでやるかすごいな…と感慨ぶかくなってしましました。

7位「デトロイト・メタル・シティ」若杉公徳 ヤングアニマル

実写映画化も決まってこれを書かぬわけにはいかないでしょう。新刊もでたばっかりですしね!!
普段は内気な主人公根津がそろそろクラウザーさんにやられてキレまくり。 1巻帯にもあったとおり根津君が不幸なら不幸なほど面白い。

8位「黒執事」枢やな Gファンタジー

これぞ「執事萌え」+おまけにあくまであればもう萌える他はありえません
これにコミックではありませんが、ドラマCDと併せて聞くとさらに萌え度はアップです。
2巻では、シェルが犯人確保のため女装するシーンがあるのですがここも本能に従い萌えまくりました。 また、作品の中に出てくるイギリスアンティーク家具や社交界のドレスセットがしっかりと描き込まれていてとても素敵でした。

9位「ちびとぼく」私屋カヲル バンブーコミックス

猫まんがです。そして猫を飼っている方ならば誰もが「あーウチもあるある」ということが満載です。
私も家で猫を4匹飼っているのでかなりリアル!!(猫を愛しています)
たとえば、仕草で毛づくろいの最後に猫は(太ってなければ)お尻を自分で舐めてお掃除をするのですが、なぜかそのあと私を舐めようとします。(汚いからやめて〜)とか。 毛づくろいをしていて突然我にかえって固まってうごかなくなったりとか。

飼い主も猫を飼って情が移ってしまい、皆猫バカなので色恋沙汰より猫が好きとか…(全員がそうだとは申しませんよ)
猫のしぐさを見てるだけで一日が終わっちゃうとか。
とにかく猫を飼っている方、そして三度の飯より猫が好きな方はそこはかとなく幸せになれるコミックです。 猫を世界中の人間が愛すればよいのに…などと思っているこの頃です。

10位「ブラッディ・マンデイ」龍門諒/恵広史 マガジンKC

汚名を着せられた父の無実を晴らすため天才高校生ハッカーVSテロリスト集団との情報戦が繰り広げられるサスペンスもの。 姿が見えず尻尾をつかませない敵そしてそれを追うハラハラ感!!
推理ものはもともと好きで、ハラハラしつつ見ています

札幌店 中山

ベスト5


第1位 「実録まんが 長州力」いけうち誠一

「アイドルのすべてをまんがストーリーで紹介!」をコンセプトに80年代中盤、学研から発行されたその名もズバリの「アイドルコミックス」。
ラインナップも当時のアイドルがズラリ。

柏原芳恵、堀ちえみ、松本伊代、岡田有希子、早見優、アントニオ猪木、藤波辰巳、長州力。 柏原芳恵はセクシーグラビアが多くいつ乳首を出すかヤキモキしたものですね、 岡田有希子はこの漫画本発行直後に自殺しておりますので貴重な本ですね、堀ち えみと松本伊代と早見優は三人で現在は「キューティー★マミー」なるユニット で活躍してますね…・・うん、後半から何か違うよね。

長州力が堀ちえみと並ぶアイドルて!
まぁ、当時はそんな時代だったんですよ、えぇ。
そんな「実録まんが 長州力」ですが目がキラキラしたキャラクターがやたらと出てきます。
ここらへんがアイドルまんがたる由縁なのか!

あとは長州がアマレスをやりまくってオリンピック出場したり、プロレスラーになったり、 やっぱり目がキラキラしているマサ齋藤とつるんだりと維新軍結成までを描いているまさに「アイドルのすべてをまんがストーリーで紹介!」に恥じない作り。
今年発行されたGK金沢と長州の共著「力説」を読み終えた後に勢いで読んでしまいました。

第2位「プロレス大勝負(ビッグマッチ)」原田久仁信

生い立ちから現在までの波乱の55年間を振り返る長州力×GK金沢克彦対談集「力説 長州力という男」という本が今年発売され話題を呼びました。
早速読んでみると、面白い事、面白い事。幼少時代のどうでも良い話ははっきり覚えているのに、 前田明の長州顔面襲撃事件や北尾と揉めた話しや小川対橋本等プロレスファンがキニナル話は「覚えてねぇ」の一言であっさり片付ける潔さ。
長州の生き様がはっきりわかる本であります。

その勢いで今年読んでしまったのがこちら。
長州の一番輝いていた時代である維新軍と正規軍の五対五勝抜き戦を行なった試合を漫画化。 原田久仁信が描いておりますので列伝っ子にはたまりませぬ。 梶原テイストが若干抜けておりますので少しマイルドですがなかなかの濃さです。
浜さんと組長の一騎打ちなんて無駄に熱過ぎて火傷しちゃいますよ!
鶴見五郎も出てくるカブキ編がオマケに入っておりまーす。

第3位「マグナムチキン」原田久仁信

表紙からいきなりアニマル・ウォーリアーが登場しているのを見てわかる通り実在のプロレスラーが多数登場で心震わす漫画「マグナムチキン」。 主人公のシンゾウが雑草から這い上がっていくのに対し、ライバルのヒースはスター街道を歩んでいき、やがて!?
簡単にまとめるとそんな内容なのですが伏線やら脇役の設定が次々と投げっぱなしで進むストーリーは豪快の一言。

教会で働くエリちゃんと仲良くなり、デビュー戦にも誘ってさぁ、どうなる!?と、思いきや次の話からは存在抹消。 いなかった事になってます。
まるでドラマの主演者がプライベートで犯罪を犯してしまい、ドラマから抹消されたのごとくです。
エリちゃん役の役者がヤクでもキメて干された、といったトコでしょうか。

その他にも実在のレスラーが多数登場するのも見所の一つ。
地味にタイガーマスク時代の三沢も登場してたりします。
アダルトシーンが多めなのもポイント高し!

第4位「シューティングタイガー」原田久仁信

MMAの基本「打・投・極」。
修斗を創設した佐山の言葉です。
今でこそ当たり前の技術ですがゴッチから関節技を学び、キックボクシングを藤原敏男から学び、 サンボをビクトル古賀から学びといった感じで貧欲なまでに技術を吸収していった佐山。
その歴史と佐山の思想が詰まった漫画がこちら。

現在のMMAの繁栄を見るにつけ20年以上前から技術を開発していた佐山に改めて脱帽してしまいます。
やっと時代が佐山に追いついたんですねぇ。
現在の佐山を見ると選挙に出て「暴走族を撃ち殺せ!!」と叫んだり、 「切腹」発言をしたりと常人では理解しがたい思想を語りだしておりますが、この思想が我々に届くまでにやはり20年はかかるのでしょうか。

第4位 「愛しのボッチャー」河口仁

昨年に起きたショッキングな話といえば「週刊ゴング」廃刊でしたねぇ。
私は「週プロ」派でしたので売上に貢献していなかったから偉そうな事は言えませんが残念でした。 しかし、その後に元「週ゴン」スタッフが決起し新しい雑誌を創刊。
それが「月刊Gスピリッツ」と「Gリング」の二誌。

団体分裂の多いプロレス界だからといって何も雑誌まで分裂しなくても… と、思いますがそれはそれ、大人の事情が絡み合うので仕方ありません。 さて、そこで話題になったのが「Gスピ」と「Gリン」はどっちが「ゴング」っぽい?という話し。

「ゴング」の名物連載である「三者三様」はメンバーを変えどちらにも掲載されているし、 文章のテイストはどちらも元ゴング記者なので「ゴング」っぽいですが…
しかし!どちらも何かが足りないのです!!

みのもけんじの漫画も面白いし、夏目ナナの対談も最高!しかし、あの漫画を忘れてませんか?
河口仁の漫画ですよぉぉぉ!!
この漫画が無い事にはどちらも「ゴング」っぽいと呼びません!!

そんな河口仁の代表作「愛しのボッチャー」を読む。
最終話が屋台でラーメンを食うだけのサイレント漫画だったので、あまりのシュールさに度肝を抜かれました!はい!

札幌店 男性同人誌&格闘技グッズ担当 橋本

ランキング9


1位「ソムリエ」甲斐谷忍 集英社 SCオールマン 全9巻

ワイン漫画の金字塔。
これを読んでワインに嵌った人も多いはず。
ワインを巡る人間模様を堪能しました。

2位「瞬のワイン」志水三喜郎 集英社 SCオールマン 全8巻

ソムリエ II と銘打っているのですがソムリエとは全くの別のお話。
ワイン生産者のエピソードもあり、ワインを仕込むと云う事の奥の深さが垣間見える1冊です。

3位「バーテンダー」長友健篩 集英社 ジャンプコミックスDX 既刊9巻

ワインではなくお酒全般を扱うバーテンダーが主人公のお話。
お酒を巡る人間模様がGOODです。

4位「ソムリエール」松井勝法 集英社 ヤングジャンプC 既刊4巻

城アラキ原作のワイン漫画3作目は、ソムリエールを主人公に様々な人間ドラマを繰り広げるお話です。

5位「神の雫」オキモト・シュウ 講談社 モーニングKC 既刊14巻

こちらは亜樹直原作のワイン漫画。
父の遺産がワインだなんて。
そのワインを相続するためにワイン勝負を行なうなんて。

6位「酒のほそみち」ラズウェル細木 日本文芸社 ニチブンコミックス 既刊22巻

ラズウェル細木の真骨頂。
6Pの中に良き日本の情緒が詰まっています。

7位「太平天国演義」甲斐谷忍 集英社 SCオールマン

甲斐谷忍が何を描きたかったが垣間見える1作。
掲載誌休刊に伴い未完に終っていますが、その後の『OEN OUTS』『LIAR−GEME』に繋がっていきます。

8位「ONE OUTS」甲斐谷忍 集英社 ヤングジャンプC 全19巻

野球とは何かを問い掛け、心理戦を通じ勝負の厳しさと楽しさが伝わってきます。

9位「LIAR−GEME」甲斐谷忍 集英社 ヤングジャンプC 既刊6巻

云わずと知れた心理ゲーの決定版。
甲斐谷忍の集大成がこの作品に詰込まれています。
今年自分自身どんな年だったか
激動の1年だったかと。色んな事がありましたが良い1年でした。
今年気になったオタクニュース
月刊ジャンプが休刊した事ですね。寂しい限りです。
自己紹介
丸くて大きな体が目印のコミック担当です。札幌店にお越しの際は気軽に声をかけてね!

札幌店 コミック担当 山本

ベスト10+


1位「ご近所物語」矢沢あい

バキやタフなどの筋肉を見た後でツトムくん(ケンちゃんでもいいや)なんかをみると、なんじゃこの貧弱モノがあ、と思ってしまうのは間違いです。
頭を切り替えましょう。ながめる為だけですが、イラスト集の類は全部持ってます。
矢沢あい作品では2番目に好きっす。1番目はみどりとあきら。青春でしたね。

2位「ああ硫黄島」横山まさみち(原作:相良俊輔/梶原一騎/高久進/福本和也)

30年以上前の別冊マガジンなどの読切作品が、現在になってひっそりと、しかも宙出版から発行されていたのは嬉しい誤算でしたね。
一昨年末あたりに発売されていたので、もう書店に並んでいないトコも多いようです。
オットセイだけではない、横山まさみち先生の戦争作品どうぞ。

3位「SIN CITY」フランク・ミラー

フランク・ミラー原作がそのまま映像になった「SIN CITY」が最高です。
というよりもナンシーに扮するジェシカが最高です。
その他の映像化では「300」がよかったです。
ジエラルド・バトラーの腹筋がよかったとの声も聞こえますね。
「SINCITY2」難航しているとか…。
マンガは日本の宝ですが、アメコミの食わず嫌いはよくありません。食ってみて。

4位「平田弘史のお父さん物語」平田弘史

二児のお父さんになったので、改めて読んでみました。
ギャグマンガと親父論と○ンコ。平田センセイを知らないお父さんにもオススメ します。

5位「クロスゲーム」あだち充

あだち充の感動の不文律が凝縮されております。
幼なじみ、幼なじみが美人、スポーツ万能、成績優秀、不幸、葛藤、成長、恋…。
あだち作品は、野球云々よりもドラマ性で盛り上がる作品ですので、また新たな展開を出してくれそうです。
あだち充と高橋留美子が健在なことが、我々の世代でも週刊少年サンデーを安心して読ませてくれる理由のひとつです。
20数年少年誌で活躍できるって凄いです。
芸能界でいえば20数年アイドルやってるようなもんでしょう。あだち作品では個人的に「KATSU!」が好きですね。

6位「ハートキャッチいずみちゃん」遠山光

これと「Oh!透明人間」を見たさに、月マガのある友達の家に遊びにいっていた小学生でした。 「鉄拳チンミみしてえ」とか言って、目的はそれではない事がみえみえでしたね。
ソフトエッチ路線は妄想をかきたたせてくれて脳を活性化させてくれますよ。
その発達したイマジネーションがあるおかげで、独りでも大丈夫なときがあるのです。なので「Oh透明人間21」は別にって感じです。

7位「蟹工船」原作:小林多喜二 作画:藤生ゴオ

小林多喜二やプロレタリア文学に興味がある、主義だ思想だっていう事に関しては全くわかりません。
ただ、本屋を眺めていたときに、ノンフィクションのところでたまたま見つけ、 前職へのノスタルジーが多少沸いただけで衝動買いしてしまったものです。
通称“糞壺”を狭い便所で読むとよいでしょう。自分の思想が貧困側であれば辛くなるか物凄く憤るでしょう。

8位「My Favorite BIKE」山口かつみ

私はバイクがないと人生損した気分になりますよ。
バイク(車もか)をこよなく愛する山口先生の、バイクへの愛と造詣の深さと趣味を仕事にできるワガママぶりが伝わってきます。
そんなこんなで、1巻に載ってたFTR250があまりにも懐かしかったので、今年FTR223買っちゃいました。私の人生マンガがなくては何にも始らない。

9位「ユリア100式」原作:原田重光 作画:萩尾ノブト

ソフトエロ路線よりも何よりも、繰り出す技がゴッチ直伝のタイガーマスクばりのタイガー・スープレックスだったりするので、 プロレスファンを納得させる技の描写が決めてです。
高性能で人間と見分けがつかず人間の能力を持つヒューマノイドが出来上がれば、 やっぱり従順な“愛人”にしたいってのは皆が考える事ですが、話の持って行き方がいいですね。108式よりも105式。B88W52H86。

10位「謎の彼女X」植芝理一

今後に期待しちゃいますよね、こんな設定。
カワイイ女の子に初めての相手がアンタだって言われてみい。
もうその時点でメロメロでっせ。
定期的に美琴ちゃんに明は、ズボって唾液つきの指いれられますけど、私は飼い犬の何か付いた前足をズボっと口に入れられ、悶絶しました。原因不明の高熱が…これって…。

次点「プロレスヒーロー列伝 力道山」原田久仁信

日本のスーパーヒーローの修行時代を描いた作品です。
原田久仁信がプロレスモノを描いてくれているだけで、ただそれだけで嬉しくなるモノです。 「シューティングタイガー」「プロレス大勝負」とかの作品は、ウチの“プロレスバカ”にお願いします。

次点「もやしもん」石川雅之

アニメOPの ♪「お花見、歓迎会、Yeah!」 の時にチャリンコのハンドルからオリゼーがクルっと飛ぶシーンがとてもかわいいっスよね。 ウチにいるカードリーダーが、自身の経験に限りなく近い環境にあったとの事で、とても「もやしもん」に愛着があるらしく、 「ソーエがめっちゃカワイイんですよ〜」と言って、興奮気味に気色ばんだ姿はチョッとドン引きでした。
「かもすぞー」は私にとって流行語大賞です。
今年自分自身どんな年だったか
私にとっての2007年は六星占術では“健弱”であるせいなのか、無理がたたり体調を崩し、 MRI等のお世話になり検査漬けになる等、ベストコンディションでの戦いとはいえない状況が続きました。
しかし老獪でいぶし銀のテクを用いて状況を打破した一年です。
来年の六星占術では“達成”で、12年周期の中で最も好調な一年として、何かを成し遂げられそうな一年との事です。
野球のドラフトで指名を受けるなど、夢が達成されるかもと思うと楽しみです。
「第1回選択希望選手、読売、大井寝太郎、投手、まんだらけ…」
今年気になったオタクニュース
国政を担う要職にある人間で、最もマンガ文化に対する理解があると思われる麻生太郎氏が“のび太くん”こと福田康夫氏に惜敗した自民総裁選。

札幌店 ヴィンテージ 大井

ベスト9


1位「きのう何食べた?」よしながふみ 講談社 アフタヌーン

自らめんどくさくてすることがなかった自炊をまた目覚めさせてくれた漫画。
今でもちゃんとやってます。弁当作ってます。

2位「はなうさぎ」小林賢太郎 講談社 アッパーズKCDX

はなうさぎの微妙な表情がたまらない!!一番笑った。

3位「皇国の守護者」集英社 ヤングジャンプ

打ち切りでがっかりです。もうちょっと続いて欲しかった。

4位「ゴージャスアイリン」「ジョジョの奇妙な冒険」荒木飛呂彦 集英社 ジャンプコミックス

実は今年に入ってはじめて読みました。
1部が好きです。まだ4部で止まってます。
ゴージャスアイリンのころの荒木先生の絵が自分的に素敵でした。

5位「誰も寝てはならぬ」「大阪豆ゴハン」 サライネス 講談社 イブニング

何気ない日常がこの人に描かれるとなんて面白い物か!

6位「はやて×ブレード」林家志弦

ずっと気になってようやく読む事ができました。あやなが好きです。ツンデレ! ツンデレ!

7位「SWAN」完全版 有吉京子

いくら天才でも努力をしなくてはいけないということ、才能があることも大変だと思い知らされた本。
子供たちにぜひよんでほしいです。

8位「TISTA」遠藤達哉 集英社 ジャンプSQ連載中

個人的にいい感じの暗さと話の重さなんです。

9位「初犬」犬

犬せんせいの画力にひきこまれました。かわいい。
今年自分自身どんな年だったか
消化器系がやられて大変でした。
住んでるマンションで飛び降り自殺の現場を目撃、地下鉄では人身事故に遭遇、 常に死神が近くにいるのではないかと思いました…。来年は少しでもましな年だといいなあ。
今年気になったオタクニュース
ソウルハッカーズ10周年おめ!未だにリーダーは救えていません。がっくり。
自己紹介
じょせいむけまんがたんとうしております。
けっこう雑食でなんでもよみます。でも気に入る漫画は極僅か。。
うちのおもちゃのひとみたくがんだむとかむそうはやりません。おとげーです。ぺるそなとかめがてんもやります。

札幌店 少女コミック担当 三樹

ベスト3


1位「RIN」新井英樹 講談社 ヤンマガKC

「SUGAR」の続編です。
若きボクシンガー・凛が世界チャンピオナーになる場面から物語りは再開されます。
そこで幼馴染の千代とのやりとりがありますが、とても切なくて、2巻ではおかしくなってしまいそうなくらいに絶望します。こんなのヤダー!!!

2位「21エモン」 藤子F不二雄小学館 てんとう虫

天才かつ変態のキテレツや、強い味方を持つ無気力少年のび太とは違い、才能はないけど夢はあるという哀・戦士21エモンの物語。素晴らしいですね。

3位「ポケットモンスター」 穴久保幸作 小学館 てんとう虫

表情豊かなサトシとブサイクポケモンたちが繰り広げる物語。
やけにカクカクしたキャラクターたちがポケモン経験者達に新鮮な風を与えた。ムサシロードもよろしく!
今年自分自身どんな年だったか
夏休みの終わり頃のようでした(←寂しい目をしつつ静かな笑みをして)
今年気になったオタクニュース
なんもなし (強いて言えば天久聖一がゆらゆら帝国のPVを作っていた事には感動した。あと銀杏BOYZのミネタが荒木飛呂彦のサインを持ってるって本当ですかァーッ?)

ベスト8


1位「テレプシコーラ」山岸涼子

お涼様のバレエ漫画。昔アラベスクを読んでいたのですが画風の変化に驚きました。 でもバレリーナの苦痛がうまく描かれていると思います。
クラシックバレエ好きとしてはちょっと残念なとこもありますが。

2位「SWAN」有吉京子

バレエの奥深さ、努力する人のひたむきさを実感。
バレエ全然詳しくありませんが絵もキレイなので読んでいて楽しいです。
楽しい中にもどんどん読者を食い込ませるような人間模様と美しさが魅力だと思います。

3位「ときめきトゥナイト」 池野恋

小学生の時に「りぼん」で読んでいてリュックサック全プレをもらい、裁縫箱入れに使ってました。 蘭世と俊の物語。魔界人と人間である垣根が最初邪魔していたのですがなーんだ両方とも魔界人というオチかよ…と思いつつ結構当時感動しました。 俊を見て闘う男って素敵と思いました。ってかDEEPのH氏に冗談で「おもしろいから読みなよー」と言われたのですが、小学生当時の漫画が懐かしくて本気でおもしろかった。 今なら有閑倶楽部にするべきでしたかね。

4位「ときめきミッドナイト」池野恋

ときめきトゥナイトのパラレルみたいな話。
「トゥナイト」以降の蘭世と俊が気になって読みました。ああ…こうゆう世界もあるんだね、と違う視点で2人を見ることが出来ました。

5位「キャットストリート」神尾葉子

前作「花男」を彷彿とさせますが「花男」みたいにブルジョアに囲まれているだけじゃなくて、みんながそれぞれすごく頑張っている所が好きです。

6位「ドキドキレンアイ」山本小鉄子

普段BLあまり読まないんですが…(まずそこで「え!?」と他のスタッフに言われます)、はじめて読んだBL漫画です。
山本さんの絵はとても可愛らしく、お話も可愛らしかったです。お互い「可愛い可愛い」と言いまくって読者側であるこっちがとても照れます。二人とも可愛いよー!!みたいな。

7位「ひぐらしのなく頃に」

ホラーとか怖い系が苦手なのでどうかなと思いましたが物語りの先行きが常に気になります。 とある事件がきっかけで一部地域でTV放送禁止になりましたが…。
北海道では最初から放送されていません。悲しいです。

8位「僕の初恋を君に捧ぐ」青木琴美

ずっと読んでいます。繭が切ないです。切ない気持ちでいっぱいです。
前作「僕は妹に恋をする」よりも私はこっち派。
逞にも繭にも幸せになって欲しいのですがなかなか素直になれない二人がもどかしい。 みんな色々言いますが、私にとっては純粋なラブストーリーです。
今年自分自身どんな年だったか
10年前の同級生とかをmixiで発見しまくった年です…
同級生が海外旅行に頻繁に行き、結婚し、マンション買ってて嫉妬しました。(ジェラシー… 汗)悔しいのでWiiFit買いました。
万が一彼が遊びに来ても遊ばせてあげないつもりです。
Wiifitの結果ですがバランスがめちゃめちゃ悪かったです。2008年は良い結果を出したいと思います。
今年気になったオタクニュース
声優の鈴置さんが逝去したこと。
その昔、星矢の紫龍とかガンダムのブライトさんとか。あれ?今年じゃないですか?
自己紹介
女性向同人誌担当です。
最近BL小説をやっと読み始めました。
今まで見たことの無い捲るめく世界を堪能中です。そして乙女ゲームが好きです。

札幌店 女性向同人誌担当 渡部

ベスト4


1位「あかないとびら」鈴木ツタ 竹書房(むしろ梅書房)

今まで避けてきた攻めサド受けマゾですが、限りなく萌えました。カバー下も最 高で、ツタさんのセンスは留まる事を知らないんです。思わず男性にも勧めまし たが断られました。読んでみれば新しい世界が開けるのにと思いました。

2位「トッキュー!!」久保ミツロウ 講談社KC 連載中

全巻を数日で一気に集めたのは今年これだけです。わくわくドキドキします。海 の男はかっこよかよ。

3位「エアギア」大暮維人 講談社KC 連載中

愛しい子が主演で(1月)舞台化もされたことだし、とコミックスを貰ったり買っ たりしつつ集めたら、うっかりすっかりカズ様にはまりました。あ、イッキじゃ ないんだ自分、と思いました。

4位「潔癖少年完全装備」トビナトウヤ 白泉社 花とゆめ 連載中

デビュー作にして新連載で初コミックスで、面白くて、え、ずるい。いや面白い からそうゆうことになるんですが。津田雅美以来のアテナ大賞受賞者だそうで。 羨ましいぜ200万。
今年自分自身どんな年だったか
怒涛でした。二十数年生きていて、過去一番歩き回っていた年じゃないでしょう か(店頭まわりで)割には痩せないなと…。おかしいな、と…。あとまたウッカ リ二次創作とか始めてしまいました。本当にウッカリです。こんなはずではなかっ たのに。44℃さんてば恐ろしい子。
今年気になったオタクニュース
女性向けのも成人向け同人誌が厳しくなったことです。ほのかにショックです。 商業のも厳しくなってしまったら、私は今後どうすればいいのでしょうか。あ、 ガンダム携帯発売が嬉しいです。買いました。
自己紹介
延々コミックまわりです。ぶっちゃけ漫画は読むより描く派ですが読むのはその 次にすきです。ようは漫画さえあれば生きていけます。あと歌って踊る可愛い男 の子達がいれば元気がでます。

札幌店 コミック担当 宮内

ベスト3


1位「GUN SLINGER GIRL」相田裕

アニメの新作が、放映間近ということで…

2位「明日のよいち」みなもと悠友人から借りて読みました。ベタな

ラブコメもたまに読むと良いモノかなと…

3位「ファイブスター物語」永野護

早く連載再開して欲しいです。

札幌店 TOY担当 中田

「ギャグマンガ日和」「地球へ…」「メッシュ」「光のパンジー」


「ギャグマンガ日和」増田こうすけ 集英社

極めて一般的なものを選んですみません…。
とりあえずこんなにアホな位繰り返し読んだ漫画は人生初めてなので。 ギャグが私的ツボにハマリすぎました。

「地球へ…」竹宮恵子

極めて一般的な(略)。
アニメがめちゃめちゃキレイで!
ファンタジー&耽美好きとしては堪りません。ていうか竹宮恵子が好きなので。

「メッシュ」萩尾望都

BLじゃないのに微妙に漂うBLっぽい雰囲気が素敵…。
中学生の頃母のコミックを読んでひややや…と思った記憶があります。(今読んだら普通に読めた)ていうか萩尾望都が好きなので。

「光のパンジー」奥村 真理子

続きが読みたい!家に5巻までしかない!誰かぁぁ!!!
今年自分自身どんな年だったか
えっと…同人活動してたら一年終わりました。(ほんとに)
今年気になったオタクニュース
18禁規制が夏コミから厳しくなり、学生の方は本当に切ない思いをなさってると思いますが、描く側としても基準が難しく色々大変なんです。でも同人界を守る為ちゃんと守ろうみんな!
自己紹介
女性向同人誌担当です。
まんだらけ店員の分際で今年は本当に数冊しか漫画を読めませんでした…
同人誌なら500冊近く読んだんですけ…ど…。同人誌のベスト100なら任せて下さい。

札幌店 女性向同人誌担当 丹羽

「もやしもん」「皇国の守護者」「エマ」「おおきく振りかぶって」「未来日記」


1位「もやしもん」石川雅之 講談社

実は私、大学の農学部出身なんですごい読んでて楽しいです。 本当に学校祭とかこんな感じで、昔を懐かしむといった感覚が強いです。菌かわいい!菌サイコー!
アニメも楽しんでます。フランス編で大好きなワインの話とか読めると思うと小躍りしちゃいますね。 もちろん一番のセリフは「かもすぞー」でキマリです。

2位「皇国の守護者」伊藤悠 集英社

原作も素晴らしいがマンガも見事でした。
義姉と敵の司令官以外は男ばっかりのマンガなのに心理描写とストーリーが非常に深く読み応えがありました。 主人公の性格は人によって好き嫌いがはっきり分かれるかとは思いますが、とにかく密度が濃いという印象です。
特に5巻の主人公とユーリアの対話は一文一文を堪能させて頂きました。
印象深いセリフは「そいつは素敵だ。面白くなってきた。」

3位「エマ」森薫 エンターブレイン

メイド好きな私でもちっとも萌えないエマが主役。
だけど萌えが無くても登場人物達と古き良きイギリスの風景が物語を素晴らしい物にしてくれています。 作者自身がイギリス好きでメイド好きというのがこの完成度の秘密なのでしょうか・・・。
割と短めにしっかりとまとめられたストーリーが魅力的。
外伝で脇を固める各キャラクター達の話が読めたのも嬉しかったです。
特にドロテア奥様の若い頃が見られたのは大満足、最終巻にも期待してます。
おすすめセリフは「ドラマね!」

4位「おおきく振りかぶって」ひぐちアサ 講談社

野球好きの私にとってはたまらないマンガ。
ここまで緻密な野球マンガは本当に初めてでどっぷりハマりました。 これを読むためにアフタヌーン買ってます。
作者が高校野球好きだとここまでの物が描けるのかと驚かされます。
それにしても桐青戦は長かったなぁ…。
好きなセリフは「俺がおまえをホントのエースにしてやる」

5位「未来日記」えすのサカエ 角川書店

友人に勧められて読んだがかなりハマった。
ヤンデレ最高! ああいう女の子を遠くから眺めるのは楽しいですね、近くにいたら最悪ですが。
物語の導入部はなかなかの仕上がりだと思った一方でなんだか最近勢いを失いつつあるような?でも今後に期待しているマンガです。
おすすめのセリフは「ちょろい!」かな。
今年自分自身どんな年だったか
やりたい事が十分出来なかった年。来年こそはと意気込んでいます。
今年気になったオタクニュース
麻生太郎が首相になるかも、となった時の反応の大きさは意外だった。
秋葉原での演説会にコスプレした若者が集まるなど、新しい政治の可能性を考えさせられました。

札幌店 TOY/カード担当 渡辺

ベスト10


1位「覚悟のススメ」 山口貴由 秋田書店

今年のベスト1は間違いなくこれです。もう一切迷いなど無くこれです。
多少ストーリーに無理はありましたが、そんなことは少しも気にならないくらいよい作品でした。
作者のキャラに対する深い愛情が痛いほど伝わってきます。
キャラたちも、読者も、みんなが幸せになれるマンガです。
バトルシーンも熱くてかっこよくて鳥肌もんです。ラストは泣きました。

2位「シグルイ」山口貴由 秋田書店

「覚悟〜」の流れで作者が同じこちらも読んでみよう…と軽い気持ちで読み始めたことを土下座したくなる程面白かったです。 最近ありがちな「ゆる系萌えマンガ」に喝を入れるかのような(本人そんなつもりないだろうけど)怒涛の血・筋肉・内臓・刀。
そして男と男。揺るぎないっす。今時の軟弱なメンズはシグルイ読んでから出直すように。

3位「わたしは慎吾」楳図かずお

恥ずかしながら今まで読んでいませんでした。
そして今まで読んでいなかった事を激しく後悔しました。
これはもう「漫画」の枠をとっくに越えた「芸術」だと思います。
繊細すぎる描写に、楳図先生の狂気が見え隠れしている気がします。
今年は楳図先生のご自宅の件でいろいろもめてましたね。 勝訴の日は、毎年勝手にボーダーのシャツを着て祝う事にします。

4位「魔術師」西岸良平

ずーっと探しつづけて、今年やっと出会えた個人的問題作です。
内容は「ああ、いつもの西岸節SFだ…」という感想だったのですが、 ようやく出会うことが出来たその事実が自分にとってとても大きな出来事でした。
西岸先生は「三丁目の夕日」「たんぽぽさんの詩」等のほのぼの路線より、 「タイムスクーター」「ヒッパルコスの海」等、SF・ヤクザ・浪人生の男クサ路線のほうが断然面白いと思います。

5位「あかるい家族計画」もろずみすみとも

今までBL漫画を全く読まなかった私の新しい活路(?)となった1冊。
それまで知っていた、ただ夢見がちでロマンティックなBL漫画とは違い、 同性同士の恋愛だからこそ起こりうる問題をとりあつかった内容にはっとさせられました。
表題作「あかるい家族計画」には泣かされました。
「恋愛に性別は確かに関係ある、でもきっと乗り越える事ができる」ということをこの作品に教わった気がします。

6位「すもももももも」大高忍 エニックス

これもまんだらけに入っていなければ間違いなく読んでいなかったであろうタイ プの作品です。おんなのこはみんなかわゆく、むしろおとこのこもみんなかわゆ く、「覚悟のススメ」に並ぶほどキャラクターがみんな愛しい良作。ももこ、う ちに嫁に来たらいいよ…!と言おうと思いましたが、犬塚くんもかわゆいのでも もこはしぶしぶ犬塚くんに譲ります。

7位「まいちゃんの日常」氏賀Y太

高校生の時に間違ってY太先生のHPを見てしまって以来ずっとトラウマだったのですが、 克服してみる意味をこめ挑戦してみました。そしたらやっぱり駄目でした。
と思いきや、読後何日も忘れられず、1ヶ月くらいはY太先生のことばっかり考えている始末。
これ、もう好きってことですよね、私。Y太先生の作品が。
とにかくY太読まずにエログロ語っちゃいけないんだぜ。人間ダルマのさゆりんがかわいかったです。

8位「死んだ目をした少年」古泉知浩 青林工藝社

まるで自分の学生時代を漫画にされたようでおなかが痛くなりました。
でも主人公・犬田との違いは、私にはボクシングのおねえさんみたいな「救いになるような存在」がいなかったことです。
こういう、なんにも出来なくてモテなくてでもモテたくてでもどーしたらいいかわかんない…みたいなうだつの上がらない少年が主人公の作品が昔から好きです。

9位「エンジェルダスト」平野耕太 単行本未収録

これも、まんだらけに入らなければ絶対に読めなかったであろう作品でした。
はじめてトピックスを上げ、そしてそれを見たお客様に買っていただけたという意味でも大変思い出深い作品です。

札幌店 コミック担当 岩城

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