2016/11/20 21:00掲載
まんだらけ SAHRA

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門倉(表紙左)の父は陸上部顧問を務め、地方からスカウトしてきた優秀な選手達を自宅に下宿させている。

母はよその子の世話する為に結婚をした訳ではないと、家から出て行ってしまい、自然とその役割は門倉が受け持つ事に。

全員体育会系だけあって、お腹が空いたとか洗濯物に文句を付けたりだとか…我儘放題。
ストレスは溜まる一方だが、いつも笑顔で要求に応えていた。
数年前下宿していた先輩は、父から男女交際禁止を義務付けられていた分可愛い門倉に耐えられず、欲求を満たす為に利用していた。


何でも引き受けて、不満があるのにないように取り繕う門倉の姿を見て、下宿している部のエースである貴間はずけずけと入り込んでくる…
何も知らない癖に…門倉のストレスは溜まる一方。

風呂上りに貴間と会話していると、突然キスされた。
それ以降、躊躇いなく繰り返しされるようになった。

数年前みたいにまた利用されるのか…
そんな気持ちが嫌になって、自由が奪われている現状にも耐えられなくなって、進学を希望する学校を自宅から離れた場所にして、一人暮らしをしようと考えていた。


それを知った貴間と口論に。
卒業したらどうせ会わなくなるのに、何故彼は感情的に…?
気まずくなり会話もなく自然と距離を取るようになってしまっていた。

これでよかったはずなのに。どうしてもやもやするんだろう。
気付けば貴間の事ばかりを考えている。

生徒会の仕事をしていても、グラウンドで部活に励む貴間を目で追っていた。


毎日門倉が自分を見ているのを知っていた貴間は、大怪我をしたふりをして保健室に運ばれ、門倉を保健室までおびき寄せた。


俺の事を見ていたから保健室にきたんだろうと問われる。

思い返せば、生徒会に入った理由もグラウンドが良く見えるからだった。

貴間は初対面から門倉を好きで、また門倉が自分を好きだという気持ちにもずっと気付いていた。


好きだという自覚を持っていなかった門倉は、もやもやの理由がわかって、貴間は利用する為ではなく自分を想ってくれて居る事もわかって、気付けば涙を流していた。


離れてしまうかもしれない、思うようにいかないという不安から解かれて分かり合えた二人。
初体験の初々しさがまた…凄くいいです。

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