「この報告書は、まんだらけのオタク社員たちに富士登山を挑ませた熱血取締役の記録である
普段ろくに運動もせず好きなことだけやっているオタク社員たちが登山部活動の中から健全な精神を培い、
わずか数ヶ月で富士登山をなし遂げた奇跡を通じてその原動力となった、信頼と愛を余すところなく記録化したものになる予定である」

2018年11月1日、2日 登山部 番外編 【鳳凰三山】後編

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鳳凰三山(ほうおうさんざん)
登山をしている人間以外はあまり聞かない山だと思います。
名前の由来はこれも諸説あるようですが、
地蔵岳山頂のオベリスクが鳥のくちばしに見立てられることから
鳳凰の由来となっているようです。
時代によって鳳凰山が指すのは、1つだったり、3つともだったりとあるようですが、
現在では鳳凰山も鳳凰三山も同じ。
地蔵岳、観音岳、薬師岳の3つの総称を鳳凰三山(or鳳凰山)と呼びます。

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6:00 朝食
田中さんと行った燕岳~大天井岳からの新定番 小屋で朝食。
常に行き急いでいた登山部は弁当持って日の出出発が常でしたが、
一度朝食のみそ汁を味わってからは虜です。

昨晩こたつルームで、
朝食食べ終わったら水場から10mくらい行ったところで日の出が見れるよ、と言われていたので移動。
山で見る日の出は何度見てもいいものです。

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出発の7時までは辻中さん、小山さんはギリギリまで一眠り。
自分とめぐさんは身支度を行っていました。
外の温度計見てみると、

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気温は-4℃
天気が良いのと風がないので数字以上に寒さを感じませんでしたが、
下界とは全くの別世界です。

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7時少し過ぎに出発。
しばらくはまだ木々がある道が続きます。
鳳凰三山は森林限界突破するまでの林道が長い。
これは尾根歩きを経ての下りもそう。

林道を横切ると一気に開けるところがあり、
そこからが2年前にみなを苦しめた白砂地帯です。

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踏み跡がしっかり残っていて、
くぼんだ通路もあり、以前登ったときより登りやすい。
ズブズブと足をとられまくった記憶がありますが、
今回はしっかり踏みしめることができました。
霜が貼っているこの11月上旬という時期のためかもしれません。
オベリスクまでは思ったより近く、
めぐさん、自分、辻中さん、小山さんの順で到着。

地蔵岳山頂からは今まで登った山が見渡せます。
甲斐駒ヶ岳、富士山、白峰三山(北岳、間ノ岳、農鳥岳)などなど。
なんか感慨深いです。
下の写真は甲斐駒ヶ岳。

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オベリスクに向かうかという時に、
辻中さんが、登ってる最中にこれ(木の枝)見つけたんだよ、とうれしそうに見せる。

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通称なべしーのち〇ぽこ。
なべしーのに似てるからとかではないのですが、
地蔵岳に捧げる供物として辻中さんが命名。
それを自分が受け取りました。
写真を取り損ねたので自分の絵となります。

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いざ!オベリスク!!
途中までは正面、ないしは正面少し左からスルスルっと登れるのですが、
そこからは裏からなのか、まわりこむのか、
行っては戻っての繰り返しでルートを見つけ、
オベリスクのトップ直下の地蔵ポイントまで登る。

あっ!
なべしーがいない!!

聖なる地の神秘を感じさせるフォルムで沸き立ったのも束の間、
継承していた供物なべしーを落としてしまったようです。
これには辻中さんも残念そうでした。
さきほどの画像が自分のイメージ画で写真でなかったのはこのためだったのです。

気を取り直して、
オベリスクからの各々富士山ショット。

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辻中さんの富士山をとらえようとしたんだと思うんですが、
ポイント全然合ってないですね。

オベリスク頂上直下にある地蔵ポイントでの集合写真

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みんないい顔してます。
ここより上オベリスクの頂へ行くには、
この上の岩の割れ目からロープが伸びているようなのですが、そこまで到達できず断念。
しばらくはこのオベリスク周辺で遊んでいました。
そんなオベリスク周辺ショットたち

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地蔵岳山頂すぐ横にある賽の河原。
そこにある地蔵群で地蔵ショット。

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辻中さんがドッシリした構えのマジもんな雰囲気。
めぐさんはギリ間に合ったので中腰ポージング。
実は集合写真たちはいつもカメラをめぐさんが固定ポイント見つけて、
そこから10秒ショットで走りこんで撮っています。

息抜きにめぐさんショット

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なんかフリーザっぽい。

ここから、
観音岳、薬師岳への縦走がとにかく素晴らしい風景の連続。
まず正面に常に富士山がくっきり見える。
冠雪した松竹のような立派な富士山です。
ほんとに天気も素晴らしい。
それに加え、白い砂、灰色の花崗岩の美しいコントラストの稜線歩き風景をしばらくお楽しみください。

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ずっとこんな風景の連続です。
こういうところを一度歩いてしまうともうダメです。
なかなか日常に戻れない。
また山に戻りたいとなってしまいます。
実際12月最後にどこか1泊で行けないかとこの時新たな登山計画のはなしもでたりしました。

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観音岳山頂での写真だったかな。
なんかすごく青い。今この文章書いてるときに見て恥ずかしくなりました。

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おそらく観音岳、薬師岳山頂での集合ショットたち。
見てください、この圧倒的な青空にバックが富士山だったり、
白峰三山(北岳、間ノ岳、農鳥岳)が並ぶ絵を。
ほんと贅沢です。

薬師岳を少し過ぎたところで稜線歩きは終わり下山開始。
はじめての夜叉神峠へのルート。
ゆるやかな下りで歩きやすい。
このルート大正解です。

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薬師岳小屋、南御室小屋を経て、
最後は登山道入口付近に夜叉神峠小屋(やしゃじんと読みます)。

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ここでみな名物の豚汁を頂く。
沁みる...うまい。

この夜叉神峠小屋からは登山道入口はすぐで、
タクシーに乗って、韮崎駅周辺の白山温泉に浸かって、
疲れを癒し、甲府駅の奥藤本店にて名物鳥もつ煮を食べました。

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鳥もつ煮はもちろんですが、
唐揚げだったり、豚の焼いたやつとかすごくおいしかったです。

甲府駅にて、
各々かいじに乗るまでの間フリータイムで買い物。
20:03のかいじに乗り込む。
電車が動きだす・・・

あれ

辻中さんがいない。
自分と小山さん、めぐさんの間の席が一つポカンと空いている。
ま~ギリギリで乗って、中を移動してきてるんだろう。
そう思ってたら、
次の駅に着いても来ない。

これ乗り遅れたんじゃ、
そういえばさっきタクシーの運転手に訊かれて、
辻中さん20:06で応えてたような気がする。

多分やったなこれは。
そう思って電話する。

竹「辻中さん、電車乗ってます?」
辻「乗ってるよ、11号車に」
竹「え?」
(ちなみに僕たちが乗っていたのは10号車)

辻「めぐが席取り間違えてんだよ」

めぐさんに確認してもらったら、
あ!ほんとだと。
辻中さん最後の最後にすいませんでした。

あれ、あれ~とスマホを見てるめぐさんとその状況に、
なんかのコントのオチみたいで
自分と小山さんは笑いが抑えきれませんでした。

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